奇跡のお弁当「chioben」を作る山本千織の5つの眼差し

そのお弁当には可愛らしさがあり、ひらめきがあり、そして何より愛がある。加えてもちろん、格別に美味しい。その独創的でビジュアルセンスに溢れたお弁当は今もなお多くのファンを獲得している。そんな「chioben」が愛され続けている理由、そのヒントは、彼女のユーモア溢れる眼差しから伺い知れる。

1

紫色

「chioben」のテーマカラーでもある色。花や野菜、抽出物、自然の中から導かれている紫色は、赤に寄っても青に寄ってもストーリーを感じさせリズムを作る。

2

タクシー

タクシーで移動することが多く、そのときに車内から見る窓外の景色、街の様子が大好き。充実した現場からの帰路、ふと眼を覚ますと首都高から見えるビルの窓の灯が冷たい外気と相まってキラキラしている。そのさまを見ている時、本当に頑張ろうって思う。

3

タイの空港

入国手続きを済ませゲートを出たときにやってくる、東南アジア独特のくっついてくる甘い空気が好き。たんぱく質が焦げる匂いとナムプラーの匂いが混ざったものを嗅ぐと、あがる!

4

サッカー

ものごとをサッカーに例えることが多く、最近はもっぱら弁当の詰め方をサッカーの布陣で説明している。春巻のワントップで後ろにいるサラダを支えるために揚げ茄子のボランチがある、とか。サッカーはいろいろ教えてくれる。

5

記憶

草に残る雨の匂いや、授業中にいきなり鳴る雷、音もしていないのに積もっているとわかる外の雪。日常のドラマティックが子供の頃から好きで、いつもその懐かしさが誰のものなのだろうと思っていた。わからないけど、とらわれる記憶がいいと思っている。

山本千織(http://chioben.ko-me.com/)/北海道出身。美大に進み、卒業後はしばらく料理店や絵画教室を開いていた。2011年に上京し、奇跡のお弁当「chioben」をスタートさせる。モデルや女優など、編集者などから熱い支持を集めている。

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