タマラ・ベルの世界を彩る五感

ロンドンベースのデニムブランド〈Burds〉のデザイナー兼共同創設者の日常。

冒険や自由を糧として生きるアクティヴな女性のためのブランド〈Burds〉。その生みの親は、デニム、レザー、そしてランジェリーをこよなく愛し、自らが語るストーリーを生きる2人の女性だ。バイク好きのコミュニティで出会い、フェミニンで着心地のよいウェアがどこにもないことに気づいたタマラ・ベルとエイムは、世界中を何千マイルもバイクで走破して得た自身の幅広い知識と経験を、女性の身体に映える、スタイリッシュでありながら、長く着られるタフさも備えた服づくりに生かすことを決めたのである。そのタマラが、今回、彼女の世界を彩る5つのコトについて教えてくれた。

1

デザイン中は音楽を聴く。

音楽を聴きながらあてどもなく歩いていると、たいていアイデアが湧いてくるの。はっきりした形というよりは、もっとコンセプトに近いアイデアね。ルックブック全体とか、1つのルックとか、色はどんなかとか、モデルはどんな感じかとか、1つのディテールとか、どんなリップをつけているかとか、そんなことが思い浮かぶわ。そしたら、バッグの中に入ってるレシートの裏に、必死でアイデアをまとめるの。

2

世界には、いくつか私にとってすごく重要な意味を持つスペシャルな場所があるの。家族が住んでいるコーンウォールのペンザンスも、その1つよ。

自分が望むほど行けないけれど、行ったときは本当にうれしいわ。海の香り、古き良きイギリスの気候、コーニッシュ・パブ、田舎風のりんご酒、そして暖炉のそばで眠りにつける我が家。

3

子供のころはリボンに夢中だった。

お母さんがおもちゃを買ってくれても、私の欲しいものは、それについてるリボンラベルだけだった。洗濯表示とかが書いてあるあれよ。だから最後には、お母さんはTシャツからタグを切って私にくれるようになったわ(笑)。私は素材をミックスするのが好きなの。繊細なシルクやレースを、よりハードでタフなデニムやレザーに合わせたりね。

4

私にとって、香りはいつも最高にノスタルジックな感覚。

ちょっと匂いや香りを嗅いだだけで、簡単に10年や20年前にタイムスリップできちゃう。2サイクルエンジンの匂いがすると、初めてバイクに乗るようになったときのことを思い出して胸騒ぎがするの。

5

昨年訪れたバリ島のエコービーチで、サーフィンを学んだこと。

ある晩、サーフボードに座って、次第に穏やかになる波間に日が沈むのを眺めていたの。すごく美しかった。目を見張るようなピンクとオレンジの中間色に染まった空。平穏だった。ロンドン育ちの私は、いつだってリラックス方法を模索しているの。意識して、活動を止め、心静かにしようとしているのよ。でもあの環境は、私が今まで身を置いた中で一番自然で穏やかだった。

This Week

アーティスト、イ・ジョンの仄かなネオンに彩られた世界

人気がなく閑散とした空間にネオンでつくった文字を並べた、写真とインスタレーション。そうした作品を通して、イ・ジョンは“孤独感”と“忘れ去られた世界”を表現する。

Read More

伝統と革新 和漢洋折衷でアート&ファッションに切り込む

水墨画アーティストのCHiNPANが初の個展「BLACK WORK」を開催し、“人体と水墨画の融合”をテーマに制作した作品を展示した。多様な植物に囲まれた会場に、CHiNPANの和紙のテクスチャーや柔らかさ、墨の色は自然界とも溶け合っている。

Read More

パリ、ダンス界を魅了する、レティツィア・ガローニ

ここ数年にわたりパリ国立オペラの観客たちを魅了する、24歳のプリマ・バレリーナ、レティツィア・ガローニ(Letizia Galloni)。そんな彼女が、独学で学んだ少女時代から、彼女のダンス教育、そしてステージ上でのセンセーションに至るまでを、率直に気持ちよく語ってくれた。

Read More

ケイト・マクリーンがつくり出す香りの世界地図

人は、とかく視覚情報に頼りがちだ。自分の周囲の地図をつくるために犬はその鼻を使うが、人は紙に描かれた線を頼りに自らの進路を得る。地図は便利で有効な道具だが、同時に退屈でもある。紙の地図は人を目的地に導くことはできるものの、そこに行けばどんなことが起こるのかは教えてくれない。しかし、ケイト・マクリーンの作品は、その常識を覆してしまった。

Read More

嗅覚を目覚めさせる香りの芸術家クララ・ラヴァット

ベルリンはクロイツベルクの中心に位置するミクストメディアのイベントスペース〈スペクトラム〉で、月に一度開かれる会合〈スメル・ラボ〉。その創始者こそ、バルセロナが生んだ香りのアーティスト、クララ・ラヴァットだ。〈スメル・ラボ〉は香り愛好者たちのための実験的なワークショップで、香りの芸術科学を探求している。

Read More

モデル・中川えりな ミレニアル世代の民主主義に不可欠な5つのファクター

学生団体『SEALDs』の元メンバーであり、現在はカルチャーイベント『Making-Love Club』等を主催するモデルの中川えりな。女性ならではの視点で語る、彼女がいまのミレニアル世代に問いかけたいこと、民主主義について思うことについて聞いた。

Read More

アーティスト、アポロニア・ソコルが描くもの

過去と現代を行き来するフランス人アーティスト、アポロニア・ソコルが描く肖像は、過去の才能を現代のものへと昇華する。彼女の作品に投影される5つの信念とは。

Read More

ペニー・ゴーリングの詩「tower block 55」

ペニー・ゴーリングはロンドンを拠点とするアーティストであり、詩人でもある。カジュアルでありながら緻密という非凡な手法で「非常に注意深く間違えた」作品をつくりあげてきた。今回はそんなペニーについてもっとよく知ることのできるインタビューに加え、彼女が〈The Fifth Sense〉のために書き下ろした詩「tower block 55」を紹介する。

Read More

モデル・アーティストColliu、日常と作品を接続する5つの要素

モデルとして誌面を飾りながら、アーティストとしても活躍するColliu。ペインティング、オブジェ、インスタレーションなど様々なメディアを横断しながら創作活動を行う彼女の作品には、鑑賞者に作品を身近に感じてもらい、鑑賞者を楽しませたいというなによりの動機がある。5つの観点からその作風を紐解いた。

Read More
loading...